前回、職業訓練の面接では第一印象が命という話を(しつこく2回に分けて)しました。
印象はいいに越したことはないですよね。就活の面接なども同じです。
ただ、職業訓練の面接には就活の面接とおおきく違うところがあります。企業の面接が大勢の中から数人を選ぶのに対して、職業訓練は大勢の中から数人をお断りするのです。
なので、職業訓練ではよけいに第一印象の重要度が増すのだと考えています。
じっさいに何人かの先生から「ぶっちゃけ第一印象が超大事」というようなことを言われました。
前回の記事にそのあたりのことを書きましたので、よかったらあわせて読んでみてくださいね。
前回の記事
さて、今回は面接の内容についての話です。
職業訓練の面接で質問されたこと
わたしがじっさいの面接で受けた10の質問はこちらです。
WEBデザイン系のクラスを受験したのでそれ以外の方には当てはまらない部分もあるかと思いますが、面接までの準備の仕方は共通しています。これについてはあとで説明します。
①志望動機
②求職活動していますか
③就職先はどんなところを探していますか
④今現在勉強していることはありますか
⑤ブラインドタッチ(キーボードを見ずにパソコンを操作する)はできますか
⑥県内と県外どちらで就職しますか
⑦最近見たデザインで印象に残っているものとその理由を教えてください
⑧最近学んだことは何ですか
⑨休まずに通えますか
⑩家族は理解してくれていますか
面接対策
「なるほどーじゃあ10個の質問の答えを用意しておけばいいんだなー」と帰ろうとしているあなた!ちょっと待ってください!
わたしの場合はこのような内容でしたが、ほかの方のブログで体験談を読むと内容が違うことも多いです。質問の内容が全くちがったり、試験官が4人いたり、同時に2人で面接したり…学校によってさまざまのようです。
なので、上の質問内容は参考程度にとどめて、ポイントを押さえて対策しましょう。この方法はWEBデザインのクラスだけでなく、すべての職業訓練のクラスで応用できます。
志望動機だけはつくりこんでおく
面接ではたくさんの質問に答えなくてはならないかもしれません。けれど大丈夫。しっかり用意していくのは志望動機だけで大丈夫です。
そもそも、どんな質問が出るかわからないのにすべての質問への対策をしていくのは時間的にもきびしいし不可能だと思います。
む・・・り・・・
ですが、志望動機だけは必ずといっていいほど聞かれます。志望動機だけはきちんと準備しておくことが大事です。
わたしの場合は願書に志望動機を記入して応募し、筆記試験のときにプリントに志望動機を記入し、さらに面接でも同じことを聞かれました。三重に聞かれるなんてびっくりです! とくに筆記のときは、5分ほどの制限時間内に志望動機を書かなくてはならなかったので、もし何も対策していなかったらあっという間に時間オーバーになっていたと思います。おそろしい…
準備不足で何も答えられなかった…とならないように、しっかり対策しましょう。ポイントについては下に書きます。
志望動機の設計図とポイント
前回の記事でも書きましたが、ここで難しいことばを使って演出したり、大げさに自分の経歴をアピールする必要はありません。
えーーーワタクシといたしましてはクラスメイトとアバンギャルドにコミットメントし、一蓮托生の思いでタスクを消化していきたいと考える所存です。
だいじなのは、「なぜその訓練を受けたいか」というところです。これを、やさしい言葉でもいいしどもってもいいし詰まってもいいので説明しきるのです。
NGなのは、面接官の印象を悪くすることです。
あ、この人給付金狙いなのかな…
ほんとは興味なさそう…
訓練に通っても就職しなさそう…
こんなふうに思われれば損です。ということは、これと逆のことを思ってもらえれば大成功です。
この人なら真面目に通いそうだな…
新しいことに挑戦して再就職したいんだな…
たとえばこんなかんじのことですよね。
これを意識して志望動機を考えてみましょう。キーワードとしては、
とくに○○に関心があります。
○○のような仕事に就きたいです。
○○の知識が足りないので学びたいです。
○○に応募しましたが○○の経験がなく内定につなげることができませんでした。
○○について学んで○○として働きたいです。
前職で○○をしていましたが、さらに○○についても勉強して○○の分野で働きたいです。
などです。キーワードをたくさん出してみて、つなげて文章にしていく方法がやりやすいのでおすすめです。文章にするときは、「やってみたいな~と思います」などあいまいなことばよりも「~です。」と言い切りのカタチのほうがいいですよ。
わたしは難しい言い回しもできないし上手にしゃべることもできないけれど、事前に考えた志望動機をとにかく伝えることに専念しました。しゃべれない分身振り手振りで…恥
それでも無事合格できましたので、やっぱり面接官は言葉のうまさよりも、熱意や印象のほうを見ていると思います。
考えたとおりにしゃべれないのは当たり前なので、伝えたいポイントだけは整理しておくといいですよ。
丸暗記よりも、伝いたいポイントだけを整理しておいて自分のことばで話す方が失敗が少ないし印象もいいよ。
面接でつまずかないために。志望動機以外の質問への答え方
ここで、10個の質問をもう一度見てみます。
①志望動機
②求職活動していますか
③就職先はどんなところを探していますか
④今現在勉強していることはありますか
⑤ブラインドタッチ(キーボードを見ずにパソコンを操作する)はできますか
⑥県外と県内どちらで就職しますか
⑦最近見たデザインで印象に残っているものとその理由
⑧最近学んだこと
⑨休まずに通えますか
⑩家族は理解してくれていますか
⑪何か質問はありますか
②~⑩の質問は、志望動機をつくる大変さにくらべると余裕に感じませんか?単に事実を答えるだけの質問がほとんどですよね。
質問に答えるときには先に「はい・いいえ」などと結論を答えてから補足情報について話すようにすることがポイントです。
②の場合
結論 はい、しています。
補足 ○○に応募しましたが採用にはつながりませんでした。
結論 主にハローワークやインターネットなどで求人検索をしています。
補足 応募したい企業はあったのですが、××のスキルがないため企業側の提示する条件に合致していませんでした。
⑤の場合
結論 今はまだ完璧にはできません。
補足 就職にも必要になってくると思うのでマスターしたいです。訓練がはじまるまでの時間をつかって練習し、できるようになっておきたいです。
こんなかんじですかね…。
ほかの方のブログをみていると、もっと語彙力があって難しい言葉を使って受け答えしていてすごいな~と思いました。
でも私にはそれはできないので、自分の知っている簡単な言葉をつかって伝えるようにしています。
まとめです
面接で必ず聞かれる志望動機。これだけはじっくり練っておきましょうという話でした。
志望動機で伝えたいポイントが整理できれば自然と自分の考えも整理されていくので、そのほかの質問にも答えやすくなります。
また、前回の記事でお伝えしたように、ふだんからアンテナをはって訓練の内容に関係のありそうな時事問題や話題を集めておくことも大切です。そのうえで、疑問に思ったことや自分の考えも整理しておくとさらにグッド。話題の引き出しが増えると面接の質問に答えやすくなります。
前回の記事もセットで読んでくれるとうれしいです。
では、がんばってね。