終活を阻む「婚礼タンス問題」
親世代の女性たちの間で「婚礼タンス問題」が勃発している。
ある日、母が友人とファミレスでお茶して帰ってきたので、どんな話をしていたのか聞くと、「嫁入り箪笥の話でもちきりだった」というのだ。
久しぶりに集まったのに、ずっとタンスの話…。
なんでも、集まった50~60代の女性ほぼ全員が、婚礼タンスの処遇に困りまくっているそうなのだ。
30代のわたしにはあまりなじみがないが、この世代の方たちは結婚するときに嫁入り道具や嫁入り家具を用意するのが普通だった。新郎側からの結納金を資金にあて、同居の準備を整えるのである。そのなかでも代表的なのが婚礼タンス(嫁入り箪笥)だ。用意するタンスはニ〇リやIK〇Aのような大衆向けのものではなく、多くの場合もっと高価なものだ。一式百万円超えるとか普通。
だが時代は流れ、その当たり前が当たり前ではなくなっていく。
まず、住まいの洋式化がすすんでいるのでタンス自体をつかわなくなったお宅が多い。それに婚礼タンスには着物を収納することが多いが、着物を着る機会も減っている。
加えて昨今の断捨離ブーム。年配の方たちへの「終活」のススメ。
母たちは嫁入り箪笥とどう向き合ったのか。
タンスを断捨離したい人たち
母の友人たちの話まとめ
Tさんのお宅は、たびたび増改築をしていて、先日も家のリフォームを終えたところだった。
終の棲家となるだろう家で不用品の処分を始め、ついに立派な嫁入り箪笥にも手を付けた。が。
大きすぎて家から出せない。
リフォームを繰り返したため、タンスを運び出せる通路がなくなってしまったのだ。不用品回収業者に頼めば数万円の出費になるとのこと。
きれいになった家に今も嫁入りタンス3竿が幅をきかせている。
Hさんのお宅は新築した際に、あこがれのウォークインクローゼットをつくった。が。
嫁入り箪笥の置き場がないので、結局ウォークインクローゼットの中に嫁入り箪笥が格納されている。ウォークインする意味…?
介護していたお姑さんも亡くなり、家の断捨離をはじめたYさん。この際嫁入り箪笥も処分したいと思ったが、業者に頼むと1円にもならないばかりか処分費用数万円がかかってしまうことを知る。
そんなに払うなんて絶対嫌だしこの任務を遂行させたい。
そう考えたYさんは、斧でタンスをたたき割り、畑で燃やしたそうだ。
家で斧振り回すおばさんシュールすぎる…
この話を聞いて、親世代のみなさんが婚礼タンス問題でいかに苦労してきたかがよく分かった。と同時にめちゃくちゃ笑った。
発言小町なんかを見てもめちゃくちゃおもしろい。
両家の人々の思いや、かかった金額なんかを考えると処分に踏み切れない。でも、邪魔。
そう思って葛藤している人が他にもたくさんいそうだなということが分かった。
タンス問題の行く末
処分するならば
・不用品回収業者に引き取ってもらう
・ジモティー
ただ、婚礼タンスの多くは職人さんが丁寧につくった逸品であることにちがいないんだよなぁ。
桐ダンスの引き出しを閉めると他の引き出しが飛び出してきたりするじゃん。あれ、子どものころ感動したもんなぁ~。すごいよね。
斧でたたき割って燃やさなくても、再利用する術があればいいなぁと思います。分解してサイドボードとかに組みなおすとか楽しそう。
写真はAmazonで見つけた今風のやつ。
こんなんに直す商売とか勝機ありそうじゃないですか?